出産予定日といえば、十月十日(とつきとおか)。
読んで字のごとく、十ヶ月と十日と思われている方、特に男性の方には多いのではないでしょうか。
出産予定日を算出する際、三つの誤解があるため、計算が合わないと思われている男性が多いといわれています。
まず、十月十日(とつきとおか)は、昔の『数え』をもとにしているため、十ヶ月と十日ではなく、九ヶ月と十日のことを意味します。
出産予定日を算出する際に基準にする日は性交した日ではなく、最後の生理が始まった日を指すため、そこにも数日、または数週間のずれが生じることになります。
世界保健機関(WHO)では、『最終整理日から出産までおよそ280日かかる』という指針があるように、28日周期を基準としていますが、生理の周期は個人差があり、生理の周期は23日周期から33日周期程度の幅があるといわれています。
このように、十月十日(とつきとおか)のとらえ方、基準にする日、一ヶ月のとらえ方の違いのため、出産予定日について誤解されがちです。
しかし、実は出産予定日に産まれる確率は20人に1人と言われており、正常な時期だといわれる『正期産』は35日間の期間があります。
なので、実際のお産が出産予定日とずれていても、1週間程度(37週から41週6日)であれば焦る必要はないのです。
ある統計では、出産予定日の週(40週)で生まれる確率35%程度に対し、39週が30%程度、41週が20%弱といわれています。
しかし、41週からは胎盤のチカラが低下しはじめるため、胎内の赤ちゃんが危険にさらされる危険が高まるとのことで、病院によっては人工的に陣痛を促進させるなどし、出産を早める場合があります。