出産祝いのお返しを考えるのは楽しくもあり、また一考を要する作業です。
とりあえずお祝いをいただいた方へお礼状を書いて出しておくことが先決となります。
一ヶ月前後の期間を置いて内祝いを贈るというのが一般的なスタイルですが、不自然に重ならないようにお礼状を出すタイミングを考えましょう。
出産直後で何かと忙しいかと思いますがご家族の方の手を借りて速やかに行ってください。
きっと先方さんにも伝わると思います。
なるべく振り仮名を書いておくとその後の間違いがないので書き添えておきましょう。
差出人は夫婦連盟が鉄則で宛名は相手方のご主人は姓を、奥様は、奥様と書くのがしきたりとなっているようです。
お祝いをいただいたお礼の言葉と時候の挨拶から始まり、先方への気遣いや心配りの言葉、今回生まれた赤ちゃんの名前と夫婦は元より、祖母や祖父、両親や兄弟などの家族も、今回の誕生を心から喜んでいるという気持ちも書いておくといいでしょう。
出産祝いをいただいたお返しに内祝いという形で感謝の意を表すという形になっていますが、本来内祝いというのは、我が家でおめでたいことがあったということで、その気持ちを品物に変えて普段親しくしている方々に贈り共に喜んでいただこうといった趣旨であるといわれています。
ですから、本当はおめでたいことがあった家から最初に内祝いが贈られてきて、その後に内祝いをいただいた人がお返しをするというのが本来の姿であるということなんです。
それが時代が進むにつれ、おめでたいことがあった家にお祝いを贈り、その後に内祝いという形でお返しをするというふうに180度逆になっていったのです。